なんだかんだと、リモートワークが注目されています。
基本的に、パソコンで完結する仕事なら、
リモートワークでも業務が行えます。
会社と同じ環境は、自宅に作れない。
会社で配布されているノートパソコンを家に持ち帰って作業するにしろ、自前のパソコンで家で作業するにしろ、必要なものは次の通りです。
●パソコン
●ソフトウエア(オフィスなど)
●ネット回線(デザリングも可)
会社のノートパソコンを持ち帰って作業するのであれば、ソフトウエアの心配はいりませんが、自宅のパソコンをつくとなると、会社で使っているものと互換性があるソフトウエアが必要になります。
Officeなどは、オンライン版の「365」を使ってもいいですし、フリーオフィスで代用することもできると思います。
しかし、CADやデザインソフトなど、高額で個人では購入が難しいソフトの代用品となるとなかなかありません。
さらに、業務に特化した独自のシステムを導入している会社の作業を自宅で行うのは困難です。
自宅のパソコンと会社のパソコンの連携
独自のシステムであっても、外部からの利用ができる仕様になっていれば問題ないですが、そうした会社は少ないことでしょう。
そもそも、機密保護の観点から、自宅に会社のパソコンを持ち込んだりできない会社も多いでしょうし、
自宅のパソコンで作業するとなれば、個人データの流出やウィルスの混入も気になります。
また、クラウドを使って、データを共有するにしても、会社のデータに反映させるなどの面で、少々不安があります。
こうした問題を解決するには、VPNの導入が欠かせません。
VPNとは、ヴァーチャルプライベートネットワークの略で、汎用回線上(一般的なネット回線)で、専用回線を仮想的に作る技術(ソフトウエア)です。
もし、会社のパソコンや自前のパソコンで家での作業が許されているのであれば、VPNで会社のサーバーにつなげばほぼ会社と同じように
作業することができます。
会社のパソコンをリモート操作する
しかしながら、VPNを使っても、独自システムや日ごろ使っているソフトウエアを使った作業ができるわけではありません。
そこで、使いたいのがリモートコンピュータソフトです。
いわゆるリモートヴュアーではなく、遠隔地のパソコンを直接操作するソフトウエアが便利です。
ほとんどリモートコンピュータソフトは、VPN技術で遠隔地のパソコンにアクセスしますので、改めてVPNを導入する必要がなく、会社の自分のデスクにあるパソコンを自宅のパソコンから安全に操作することができます。
自宅からの操作ですが、実際の処理は会社のパソコンで行われるので、そもそもデータが外部に流出することもなく、仕事で使っているソフトやシステムもそのまま使えます。
しかも、リモートコンピュータソフトの多くは、無料で利用できるので、コストもほとんどかかりません。
ただし、自宅で操作するパソコンが古いものだとうまく動かなかったり、動作がとろかったりしますので、その部分では、新たなコストがかかる可能性はあります。
ちなみに、スマホやタブレットから使えるリモートコンピュータソフトもあります。
実際には、作業をスムーズに行うのは難しいかもしれませんが、オンライン会議や電話での打ち合わせで、会社のパソコンにあるデータを閲覧するのには便利かもしれません。
まだ、リモートワークができていない会社で、データやパソコンの持ち出しがネックになっているのであれば、VNCやTeamViewerなどの、リモートコンピュータソフトを検討してみてはいかがでしょう。